熊本八代産品を生かしたジェラート開発
【OEMジェラート】トマト・晩白柚・い草・生姜が織りなす新しい味わい
川崎北部市場内『CROSS FOOD LAB』では自社商品の開発・製造に加え、企業や自治体、個人のお客様からご依頼のOEM製造に積極的に取り組んでいます。素材の魅力を最大限に引き出し、新たな価値として届けることを大切にしてきた私たちが、このたびご縁をいただいたのが熊本県八代市です。地域の個性あふれる食材と向き合いながら進めてきたコラボレーションジェラートが、いよいよ形になろうとしています。

八代市は九州のほぼ中央に位置し、海・山・平野がバランスよく広がる自然豊かな地域です。穏やかな八代海と肥沃な大地に恵まれ、古くから文化と産業の拠点として発展してきました。歴史を感じる街並みや里山の風景、そして四季折々の恵みが、訪れる人の心を優しくほどきます。中でも農産物の豊かさは全国的にも知られており、その土地ならではの味覚が数多く育まれています。
今回のジェラート開発では、そんな八代の魅力を象徴する「トマト」「晩白柚(ばんぺいゆ)」「い草」「生姜」にフォーカスしました。特に八代は全国有数のトマト産地として知られ、干拓地特有のミネラル豊富な土壌で育つ黄色いミニトマトは、高糖度で皮がやわらかく、まるでフルーツのような甘さが特徴です。そのみずみずしさと繊細な甘みは、ジェラートにすることでより一層引き立ちます。
また、冬の味覚として親しまれる晩白柚は、直径約20cm、重さ1.8kg以上にもなる世界最大級の柑橘類で、ギネス世界記録にも認定されています。全国生産の約90%を八代地方が占めており、その爽やかな香りと上品な甘酸っぱさは贈答品としても高く評価されています。ジェラートに仕立てることで、その華やかな香りが口いっぱいに広がる贅沢な味わいに仕上がりました。
さらに、八代市は日本一のい草生産地としても知られています。畳の原料としてだけでなく、「和のスーパーフード」として注目されるい草は、パウダー状に加工することで食品としても活用されています。食物繊維や葉酸が豊富で、抹茶のように爽やかでほのかな甘みを持ち、苦味がないのが特徴です。農薬や化学肥料を使わずに栽培されたこだわりのい草を使用し、新しい美味しさとして表現しました。

開発にあたり、MOSS CROSS TOKYO シェフ(※今年3月より姉妹店OTCOシェフ就任)の福島と、弊社代表の井上が実際に八代市を訪問。生産者の方々と直接対話を重ねながら、素材の背景や想いに触れ、理解を深めていきました。畑や加工現場に足を運び、その土地の空気や温度、作り手の情熱を感じ取ることで、単なる食材ではなく“物語”としてジェラートに落とし込むことを目指しました。
そうして幾度もの試作と試食を経て完成したのが、「イエロートマト×生姜」「晩白柚×蜂蜜」「い草×マスカルポーネティラミス」の3種類のジェラートです。トマトのフルーティーな甘さに生姜の爽やかなアクセントを重ねた一品、晩白柚の華やかな香りと蜂蜜のコクが調和した上品な味わい、そしてい草のやさしい風味とマスカルポーネの濃厚さが溶け合う新感覚のティラミス仕立て。それぞれが個性を持ちながらも、八代という土地の魅力をしっかりと感じられる仕上がりとなりました。

現在は商品化に向けた最終調整段階に入り、発売に向けて準備を進めています。地域の食材と真摯に向き合い、その価値を新たな形で届ける本プロジェクト。ひと口ごとに広がる八代の風景とともに、特別な味わいをお楽しみいただける日も間もなくです。
なお、本取り組みの様子は朝日放送『旅サラダPLUS』にも取り上げていただきました。
